今日はzoomによるオンライン講義がありました。
講師の先生は一方的な講義にならないように、参加者を指名して質問をし、会話が生まれる工夫をされていました。
しかし、この質問の仕方がダメな授業の典型だったのです。
①言ってほしい答えが講師の中にすでにあるので、参加者は講師が言ってほしいことを当てなければならない。
②講師の言ってほしいことが参加者から返ってこないときにフォローがない。
③そもそも質問が言葉足らずで、何を言ってほしいのか予想もつかない。
例えば、「(ある図形を提示しながら)この図形を見て、どう思う?」と質問がありました。
「どう思う?」という問いかけなので答えはかなり広いです。
そこで、参加者が「三角形がたくさんあります」と答えると
「ん?違うな。こことここに合同な三角形があるでしょ」
と返されたのです。
「この2つの三角形を見て何か気づくことない?」ならまだしも「この図形を見てどう思う?」では答えられません。
このようなことが1時間で5回ほどありました。
そもそも、質問者の言いたいことを当てるゲームになるのなら、質問をする意味ないですよね。
対話的に学ぶ場にするための質問なら、どんな考えでも言いやすい雰囲気を作るべきです。
偉そうなことを書きましたが、私も授業でこんな質問の仕方をよくしてしまうので、反面教師にしようと思いました。
やはり、授業では教材研究の深さだけでなく、コミュニケーション能力の高さも大切なのだと思い知らされました。