数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

初担任のQUテストの結果

私は今年の4月から中1の担任をしている。

教員歴は4年目になるが、担任をもつのは初めてだ。

今年の6月にQUテスト(学級の状態を客観的な指標で示すテスト)を実施して、その結果を今日分析した。

その結果は…

斜めに伸びた分布(荒れ始めの集団)

であった。

この分布になる集団の傾向は次のようである。

●斜めに伸びた分布 【荒れ始めの集団】…ルールとリレーションの確立が共に低い状態
 「かたさのみられる集団」や「ゆるみのみられる集団」の状態から崩れて、それぞれのマイナス面が合わさり、問題行動が頻発し始めています。この状態の学級では、教師のリーダーシップが機能しなくなり、児童生徒の間では互いに傷付け合う行動が目立ち始めます。

【特徴】
★学級のプラス面が徐々に失なわれて、マイナス面が表れ

る。
★教師のリーダーシップが徐々に機能しなくなり、児童生徒

の間で互いに傷付け合う行動が目立ってくる。
★児童生徒が、教師に対する不信感や諦めをもつようにな

るため、教師の指導が通らなくなる。

【対応例】
★チーム支援の体制を、再度整える。
★児童生徒同士がかかわるような学習形態や活動を一時

的に少なくして、個人で「やるべきことに取り組む」「ルー

ルに沿って行動する」というような習慣を付けさせる。
★表面化する児童生徒のフラストレーションに関係する問題

行動に対処する。

引用元

https://www.saga-ed.jp/kenkyu/kenkyu_chousa/h25/04_soudan/plot_q-u.htm 

ここに書かれていたことは見事に自分の学級の様子を表している。

これを実施したのは6月だが、私の指導がなかなか通らないなと感じていたし、夏休みに入るまでにクラスで問題も起こっていた。

QUテストの精度の高さに驚くと同時に、主観ではなく客観的に物事を測ることの有用性を実感した。

この結果にショックを受けた。

学級経営が上手くいっている感触はなかったが、こうやって改めてデータで示されると自分の実力のなさを痛感してしまう。

正直、今まで自分の学級経営の能力の低さを認めたくなくて、学級の小さな問題を気にしないようにしてきた節はある。

しかし、こうやってQUの結果が出ると、その小さな問題を見過ごしてきたことが、生徒の規範意識の低下を招き、不安定な学級につながったことが分かる。

 

こうやってQUの結果を書いていると、2学期からの学級経営が不安になってきた(笑)

そこで、2学期から切り替えられるように今回のことをプラスに捉えてみる。

  • 客観的なデータで示すことの大切さを学ぶことができた。
  • クラスの現状を受け止めることができて良かった。QUテストに助けられた。
  • 夏休みに判明したことで、夏休みの残りの時間で対策が出来る。
  • 夏休みを経て一人一人が成長していて学級経営が楽になるかもしれない。
  • やっぱり学級経営は得意ではないことが分かり、転職に前向きになれた。

さて、夏休みが終わるのもあと少し。

2学期が始まると転職の勉強もなかなかできなくなるので、今のうちにたくさん転職の勉強をしておきたい。