数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

なぜ自分で教員を選んでおきながら、教員を辞めたいのか

みなさんこんにちは。

私は今教員を辞めたいと思っているのだが、3年前は確かに自分で教員になることを選んだ。

自分で教員になることを選んでおきながら、教員を辞めたいと言っているのは、一貫性がないので、あまり受け入れたいことではない。

ただ、3年前は教員になりたかったのに、今教員を辞めたいと言っていることにいくつかの理由があれば、教員を辞めることを素直に受け入れることができる。

そこで、この記事では「なぜ自分で教員を選んでおきながら、今教員を辞めたいのか」を書いていく。

今教員を辞めたいと思っている理由2つ

中学校教員として採用されたから

私は元々は高校教員志望だった。

しかし、私の自治体では中学校と高校の免許は一体になっており、試験も同じ試験だ。中・高どちらの採用になるかは自治体が決めることで、自分では決められない。

そして私が採用されたのは中学校であった。

私は大学のときから、中学校の教員は向いていないことは自覚していた。

子どもは自分の感情で物事を判断しやすいので、そもそも子どもと接するのは苦手だった。

また、私は高校数学を教えたくて教員になった。

中学校数学は内容が簡単で、教えていても面白いと感じないことは分かっていた。

だから、中学校教員になったら嫌になることは分かっていたが、高校の先生になれる可能性もあったので、受験したのだ。

今思うと、中学校採用か高校採用になるかを運に任せるようなことはせずに、別の自治体で受験するとか私立高校で受験するとか色々な方法があった。

それにも関わらず、

この自治体の公立高等学校で教員をする

というリターンの大きさに目がくらみ、リスクに蓋をしたことは未熟であった。

 

自分の向き不向きが分かってきたから

3年前は

「今は子どものことが苦手でも、やっていくうちにやりがいを感じるかもしれない」

と思っていた。

しかし、今でも昔と同じようにに子どもたちに苦手意識があるし、今年から担任を持ち始めてその意識がさらに高まった。

そんな自分はダメな人間だと思う時期もあったが、自己理解に関する本を読み、それは自分の特性だから、その特性を変えるのではなくて、環境を変えた方が得策だと思うようになった。

また、私は数学が好きだったから数学教員になったが、単に数学を解くのが好きなだけで、数学教育に興味があるわけでは

なかったことが分かった。

職業選びのときはそれを一緒くたにしてしまっていた。

さらに、数学を教えたり、話したりすることは高校の時から好きだったが、友達や個別指導等1対1で語ることが好きであって、授業のように大人数に対して話すことは得意ではないことも分かってきた。

このように自分の得意・不得意が分かってきたので、それを活かすような職業に変えたいと思うようになった。

 

おわりに

教員を辞めたいといいながらも、次どんな職業についてみたいかは決まっていない。

もう少し文献を読んだり、色々なこと(ブログも一つ)を試したりして、自分の特性を十分に生かせる職業につきたい。

ご一読ありがとうございました。