今日、デジタルドリルを開発された会社の方が、そのアプリについての説明会を開いてくださいました。
説明してくださった方は、私より明らかに年下でしたが、50人ほどの先生の前で堂々と説明されていて、
「めっちゃ喋るの上手やなー。
それに比べて俺は28にもなって、人前で自信を持って話すこともできない…」
と、私は一人で自己嫌悪に陥っていました(笑)
よく、「他人と自分を比べるのはよくない」と言いますが、一概にそう言えるでしょうか?
今回は、「なぜ他人と自分を比べるのはよくないのか」を考えていきます。
他人と比べることによる一番のデメリットは、自己否定に陥いりやすくなることですよね。冒頭の私のように(笑)
こうなると、自己肯定感が下がり、人生を前向きに生きていくことができません。
では、自分より劣っている人と比べることで、自己肯定感を上げるのはどうでしょうか。
これも長期的に見れば、自己肯定感が下がってしまう考え方です。
例えば、私が「今の学校の教員の中では一番授業が上手い」と思って優越感に浸っているとします。
でも、その学校の外には自分より授業が上手い人はいくらでもいるわけですから、その人を見た時に、劣等感を感じることでしょう。
となれば、人を上にみるか、下にみるかによらず、そもそも人と比べない方がいいように思えます。
しかし、他人と比べることが有効なときもあります。
例えば、学校のテストで校内順位が発表されますよね。
あれは学校によって、自分を他人と比較させられています。
自分が20位だという事実は、他人と比べることでしか生まれないからです。
でも、校内順位を知ることは、自分の学力を知るのに有効な方法です。
もし、他人と比べずに、5教科で480点だったということしか知らされなかったら、
「自分は勉強が得意だという強みがあるんだな」と思うかもしれません。
しかし、同じ480点でも、校内で20位ということが分かれば、「そんなにたいした強みじゃないな」と知ることができます。
要は
自分の強みや弱みを知るときには人と比べることが有効なのです。
また、人と比べることでモチベーションを引き出す人もいますよね。
「あの人より速く走りたい」「あの人より賢くなりたい」
という思いを持つことが、自分を高める手段になっている人です。
これはこれで、その人にあったやり方ですので、問題ないはずです。
結局、他人と自分を比べること自体が悪なのではなくて、それによってもたらされる結果によって他人と比べることの良し悪しが決まるのです。
これを意識しておけば、他人との比較に振り回されることもなくなるのではないでしょうか。
以上で終わります。
ご一読いただきありがとうございました。