数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

教員のいいところと嫌なところとは?

最近教員をやめたいなと思うことが多い。しかし、教員にもいいところがあるし、嫌だなと思うところは別の仕事をするとしても避けられないことかもしれない。

そこで、自分は教員を続けたいのか・やめたいのかの考えを整理するために教員のいいところと嫌なところを挙げていく。

教員のいいところ

  • 給料が安定している
  • 数学を教えることができる
  • 職場の雰囲気は悪くなり辛い

教員の嫌なところ

  • 築くべき人間関係が多い
  • 勤務時間外も働くことに違和感を覚えない人が多い
  • 先生だからこうあるべきという世間からの目がある

 

教員のいいところ

給料が安定している

 国がつぶれない限り、一定の給料が支払われるというのはやはり最大の恩恵であろう。コロナが始まり休校になったときもいつもと同じ給料が払われたときは、この仕事は安泰だなと改めて実感したし、大した仕事もしていないのに給料が払われることに罪悪感さえ覚えた。

 もし今私がフリーランスとして独立したら、今の給料を生み出すような力はないし、野垂れ死ぬだろう。そういう意味ではこの仕事に生かされてもらっていることに感謝すべきだ。

 

・数学を教えることができる

私は中高生の頃から数学が大好きで、友達に教えることも多かった。

私は自分が好きなことや大切にしていることを誰かと共有することが好きなので、友達に数学を教えていくうちにこれが僕のやりたいことだと思い教員になった。

仕事の中にこのように「やりたいこと」が存在していることは、とても幸運である。

 

・職場の雰囲気は悪くなり辛い

私の職場は先生同士で喧嘩をしたり、愚痴を言いあったりなどはほとんどない。

これは学校によると思われるかもしれないが、先生になる人はもともとコミュニケーション力が高い人が多いし、生徒と関わる中で、コミュニケーション能力も培われていくのだろう。

そのような人が集まる職なので、同僚同士でも良好な関係を築く能力が高い。

他の仕事では人間関係がギスギス・ドロドロしている話はよく聞く。

それに比べたら本当に今の職場は恵まれている。

 

教員の嫌なところ

・築くべき人間関係が多い

 先ほど教員はコミュニケーション能力が高いということを書いたが、私自身はコミュニケーションが得意ではないし、人間関係に疲れることがよくある。

しかし、教員は生徒・保護者・教員同士と良好な関係を築く必要があるし、なかでも生徒は大人と比べると精神が不安定だし、理性も働き辛いので、接していてとても疲れる。

子どものことが好きでないとやっていくのがなかなか難しい職業だと思う。

 

・勤務時間外も働くことに違和感を覚えない人が多い

 教員は残業代がでない。このことからボランティアで働くのが当たり前とまでは言わなくても、おかしなことだとは思っていない人が多い。

例えば、部活の終了時間が定時より1時間多く設定されていることを不思議に思っている先生は周りにはいない。しかし、

毎日1.000円徴収しますと言われたら猛反対するはずなのに、毎日1時間くださいと言われているのになぜ何も思わないのかが本当に不思議である

ルール的には毎日定時に帰っても何も問題はないので、部活だってせずに帰ってもいいのだが、やはり周りの先生は定時後も部活をしていることに何の疑問を持っていないので、部活を投げ出して定時に帰ると不思議に思われるだろう。

周りの目なんて何も気にしないという人でないと、自分の時間を守るのは難しい。

 

・先生だからこうあるべきという世間からの目がある

 例えば、あるお店でラーメンを食べながらゲームの実況動画を見ていたら、翌日生徒に「先生ラーメン屋でゲームの実況動画見てたでしょw」と嘲笑されたことがある。

おそらく、「先生はしっかりするべき」というイメージと「食べながらゲームの動画を見ている」という姿にギャップを感じて面白く感じたのだろう。

 「ゲームのしすぎは良くない」や「ながら食べはよくない」というのは教員以外でも当てはまることではあるが、教育する立場の人がしていると世間的にはよりおかしいと思われるのだろう。

 

 さて、教員のいいところと嫌なところをあげていったが、結局自分は転職したいのか続けたいのかがはっきりしない。

おそらく心の底ではやめたいと思っているけど、将来が不安なので勇気が出ないのだろう。

 とりあえず、転職の本を読んだり、色々なこと(ブログもその一つ)を試してみたりして、転職しても生きていけるという自信をつけていきたい。