数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

徐々に信頼を失っていった先生の言動

みなさんこんにちは。

私は中学校で教員をしているのですが、隣のクラスが荒れ始めました。

生徒から

「担任の先生が嫌だ」

というストレートな声がでてきたのです。

 

担任の先生が嫌な理由は色々あるそうなのですが

①生徒を「お前」呼ばわりする。

②生徒をあだ名で呼ぶ。

です。

これらについて考えたこと・感じたことをつらつらと書いていきます。

 

①生徒を「お前」呼ばわりする。

まぁ、これは良くないのは分かりますよね。

先生は生徒からしたら目上の人ですけど、

人としては対等ですからね。

「お前」と呼ぶと見下している感じが出ます。

もし僕が校長に「お前」と言われたら、高圧的に感じますし、偉そうに感じます。

生徒も同じ気持ちでしょうね。

よりよい人間関係を築くためのテクニックとして

「相手の名前を呼びまくる」

というのを本で見たことがあります。

人は誰でも自分の名前を大切にしているので、名前で呼ばれると「大切にされている」と感じるんだとか。

僕もなるべくたくさん生徒の名前を呼ぶようにしよう。

 

②生徒をあだ名で呼ぶ。

友達から呼ばれるようなあだ名で先生には呼んでほしくないという生徒がいるのです。

まぁ先生は友達ではないので、慣れ慣れしくされると嫌だという気持ちも分かります。

呼ばれ方って大切ですしね。

それにその先生の良くなかったところは

あだ名で呼ぶ生徒もいれば、苗字で呼ぶ生徒もいるということ。

不公平感があるんですよね。

あだ名で呼ばれていない人は

「あまり親しくしたいと思われていないのかな」

と感じるかもしれませんし、あだ名で呼ばれている人も

「特別扱いされている感じがして嫌だ」

となるでしょうね。

よく「教師は生徒と友達になってはいけない」という言葉を聞きます。

友達になってしまったらしなければいけない指導も入らなくなる。

だから学級が崩れ始めているのかな…

 

今日は隣のクラスが荒れ始めた理由を2つ挙げました。

でも、生徒からは他にもいくつか不満はでてきています。

こんなにも不満が出てくる理由を一言で言えば

「先生に不信感を持っているから」

何だと思います。

例えば生徒を「お前」って呼ぶ先生は他にもいます。

(状況によってはですが)

でもその先生の不満が生徒から出ていないのは、生徒と信頼関係を築いているからです。

同じことをされても「信頼していない先生からされると嫌」となるんですね。
(とても感情的だなと思いますが、人間は感情の生き物だから仕方ないのかな)

生徒は一度嫌になったらその人が何をしても嫌なんですよ。

良いところはスルーして、悪いところだけが目に付くようになってしまう。

大人もそうかもしれませんが。

 

去年、僕のクラスも荒れていましたが、それも生徒と信頼関係を築くのに失敗したからです。

生徒がいくらわがままで、むかつくところがあったとしても

「あなたを大切にしているよ」

という態度を取らなくてはいけないようです。

大人同士なら距離をとればいいだけかもしませんけど、生徒に対しては仕事だと割り切って苦手な生徒も大切にしなければならないんです。

 

ここまで読んだ方はその先生が悪者に見えると思います。

でも、僕はその先生のことは面白くて好きです。

生徒もその先生の面白いところは好きだと思うんですよね。

その先生の良いところにも生徒の目が行くようになればいいなって思います。

 

ご一読ありがとうございました。