数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

バスケの顧問の先生の指導の仕方が興味深い

私は中学校で教員をしており、部活動はバスケの副顧問をしています。

 

顧問の先生の指導の仕方が興味深い。

今日、一日練習試合があったのですが、その顧問の先生は試合中の生徒に

「だ・か・ら!なんべん同じシュート外すんやって!!!」

と大きな声で叱っていて、僕は隣で

「こんな風に試合中に叱られたら嫌だなー」

とか思っていました。

 

叱られた生徒は、全然返事をしません。

覇気がないので。

静かにうなずくくらいです。

でも、叱られた生徒はそんなに嫌な顔をしていないんです。

むしろ、言われたことは素直にやるんです。

それは、叱られたからやるとかではなくて

「この先生のいうことを聞けば強くなれる」と信じてついていっているようでした。

 

なんであんな叱られ方をするのに、この先生のことを信頼するんだろうか。

自分なりに考えてみました。

 

理由の一つ目。

アドバイスが具体的で的確だし、1プレイ1プレイで毎回指摘をするから。

何かを上達させるときは、フィードバックの回数をたくさん増やすことが大切だと聞いたことがあります。

その先生のフィードバックの回数は尋常じゃない量です。

(一回一回の言い方も尋常じゃないですが笑)

この先生についていけば強くなれると思わせる一つの要因だと思います。

 

理由の2つ目。

普段から生徒たちがクスッと笑ってしまうようなコミュニケーションを取っているから。

うちのバスケ部は普段は暗いんですけど、その先生に面白おかしくいじられたときはちょっと笑います。

練習試合には色んな強豪校がいて、怖い顧問の先生もいっぱいいたけど、タイムアウトでちょっと笑いも起こるのはうちだけだったんじゃないかな。

きつい叱られ方はされるけど、どっかで信頼関係があるんでしょうね。

「心の底から否定されているわけではない」という感覚なのでしょうか。

 

色々書きましたが、とにかくその先生と生徒の関係は不思議な関係で興味深いです。

これからその先生の横で生徒とのコミュニケーションの取り方を学んでいこう。