私は中学校で教員をしています。
今日は校長との個人面談があり、校長からこんな愚痴を聞かされました。
「教育委員長は子どものことを考えていない!」
具体的な話を言いますと、今の中学校の部活動は先生が顧問をするのではなく、顧問を地域の外部指導者に委託するようになってきています。
これは教員の働き方改革のためです。
しかし、外部指導者を簡単に見つけることはできないので、完全に先生が顧問をしている部活もあれば、外部指導者と先生が半々になってやっている部活もあれば、完全に外部指導者にお願いしている部活もあります。
このような状況で教育委員長の方針は
「外部指導者の見つからない部活は無くしていく!」
なのです。
それに対して校長の考えは
「子どもがやりたい部活を残していく!」
なのです。
校長の口癖は「子どもファースト」ですからね。
一見すると子どもファーストで、子どもたちがやりたい部活を残していく方が子どものためになっていそうです。
でも、教員の負担を減らす方が子どものためになるという考えも否定できません。
というか、僕は負担を減らしてほしいし、部活は教員の仕事ではないと思っているので、むしろ教育委員長の考えに賛成です。
子どもたちを幸せにするためには大前提として大人が幸せじゃないとダメだと思うんですよ。
自分が幸せじゃないと他人を幸せにしようなんて思えないじゃないですか。
例えそれが仕事であっても。
教員の休日の部活の負担が無くなればかなり心の余裕が生まれます。
それによる子どもへの良い影響は大きいと思います。
仮に校長の考える「子どもファースト」のように、子どもが続けたいといっている部活に無理矢理顧問をつけるとします。
それって子どものためになっているのでしょうか。
子どもって土日まで部活をしたいと思っているのでしょうか。
あるいは休日出勤をしてまで先生に部活を見てほしいと思っているのでしょうか。
そもそも、勤務時間外に部活の時間を設定するなんて本来ありえないことだと思います。
16:30が定時なら、16:30以降は一切部活の時間を設定するべきではないですし、休日出勤なんてなおさらおかしいです。
「そんなん言っていたら部活の練習の時間が取れない」という声もありそうですが、
部活ってそこまでしてやる必要のあることなのでしょうか?
そんなに部活の時間が大事だと思うなら5限くらいでさっさと授業を終わらせて、残りの2時間くらいを部活の時間にすればいい。
まぁ明らかに授業の方が大事なのでそんなことはなかなかできないですけどね。
学校は何でもかんでもできると思いすぎだと思います。
授業も部活も生徒会活動も学校行事も研究会も…
何かをするということは何かを犠牲にするということ。
優先順位をつけるべきです。
そして、ルールを守った働き方をすることが、部活動をすることより優先順位は高いと思いますし、それが子どものためにもなるとも信じています。