アラサー数学教員サイの一人議論

アラサー教員のサイが本を読んで考えたことをつらつら書きます

著書「Chatterをコントロールし、最良の行動を導くための26の方法」から教員が学んだこと

みなさんこんにちは。

今日はこの本を読み終えました。

 

Chatter(チャッター): 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

 

この本は、人が普段心の中で行っている内なる一人言を利用して、よりよい人生にする方法を教えてくれる本です。

私は内省的です。
このブログのタイトルに「一人議論」を入れたくなるくらい内省的です。

だから、この本のテーマがぴったりだと思ったのです。

 

この本で一番印象に残っている内容は

他人のチャッター(頭の中で行うネガティブな独り言)を抑えるためには、相手に悟られないように支援をするとよい。

ということです。

 

私は教員をしているのですが、たびたび子どもたちから相談を受けます。

そのときに「この子にどうアドバイスをしたら問題を解決できるか」だけを考えており、その子にアドバイスをするのが目標になっていました。

しかし

子どもに解決方法を与えると、その子に「自分は一人で問題解決できない人」という意識が芽生え、その子の自尊心を傷つけることもあるらしいのです。

その視点はなかった…

とにかく適切なアドバイスをするのが正解だと思ってた…

 

では、アドバイスをせずにどうすればいいか。

それは相手に悟られないように支援をすることだそうです。

例えば、単にアドバイスをするのではなく

「あなたの尊敬する人なら、この状況に対してどう行動すると思う?」

と聞いて、問題を客観的に見られるようにするそうです。

 

「相手に悟られずにさりげなく支援をする」というのは、お悩み相談だけでなく、子どもへの指導全てに通じる考えなのかな。

片付けが苦手な子と一緒に片付けをするのではなく、クラス全員が自分の身の回りの整頓をする時間をとる。

数学の問題が解けない子がいるときに、その子の横について教えるのではなく、他の子とその問題について喋るときに苦手な子のヒントにもなるように大きな声で喋って見る。

他にもいろいろありそう。

 

「人に悟られないように支援をする」って陰の立役者みたいでかっこいいなって思います。

その人が支援されていることに気づかないって言うことは、感謝もされないので、見返りもない。

それでも支援をするということは、見返りを何を求めていないということですからね。

無償の愛ってやつでしょうか。

そんなことができる徳の高い人になりたいなって思います。

 

今日は以上。

ご一読ありがとうございました。