数学教員の一人議論

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嫌なことがあったときにポジティブになれる考え方(心理学BEST100)

みなさんこんばんは。

今日は心理学者の内藤誼人さんの書かれた「心理学BEST100」から嫌なことがあったときにポジティブになれる考え方を書きます。

 

 

この本は面白い心理学の実験結果が100個紹介されています。

その中で「これは日常生活で使えそう!」と思った結果がこちら。

 

次のA、B2つのケースでどちらが腹が立つかを被験者に聞いてみました。

Aのケース

自動車が壊されていました。修理には100万円かかります。ところが、その日、宝くじで25万円が当たりました。

Bのケース

自動車が壊されていました。修理には75万円かかります。

 

この結果Aのケースで腹が立つと答えたのは25%。

Bのケースで腹が立つと答えたのは70%であった。

 

AのケースもBのケースも結果的に同じ75万円損をしています。

しかし、ちょっとお金が戻ってきたAの方がはるかに腹が立たないということです。

たしかに、Aの方が嬉しいのはよく分かりますねー

このような現象を実験者は「ブレイク・イーブン効果」と名付けているそう。

 

実際の場面で、お金で損をしたけど、少し返ってきたということは少ないでしょう。

しかし、この「ブレイク・イーブン効果」は

日常であった嫌なことどんなことでも使える考え方だと思います。

どんな嫌なことでも、自分にとって得な部分もあるからです。

例えば、最近僕は備え付けのIHの上に物を落としてしまい、IHがバキバキになり壊してしまいました。

最悪です。

アパートに住んでいるので、管理会社に連絡してIHの交換を待っているところです。

交換費も僕が持つことになるでしょうし、料理をするのもめちゃくちゃ不便になりました。

明らかに損をしています。

 

ただ、見返りもあるんです。

・新しいIHになるんだから嬉しい。

・もともとのIHは古くて揚げ物機能が使えなかったけど、これで揚げ物が出来るようになる。

・IHが壊れたことがきっかけで、レンジだけで作れる料理を覚えてスキルアップした!

こうやって見返りもあると思えるとちょっとポジティブになれますよね。

要は良いところにも着目しようねっていうことです。

 

トータルでは損をしているのに少しの見返りで嬉しくなるのは、賢くないなーとか思っていたんですけど、真実をありのままに見て落ち込むくらいだったら、真実を知らずに楽しめた方が賢い。

そういう自分が幸せになるために便利な考え方はたくさん持っておきたいな!

 

ご一読ありがとうございました!