数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

関数のグラフの書き方なんて覚えなくていいのでは?

みなさんこんばんは。

私は中学校で数学を教えています。

今日は2年生に一次関数のグラフの書き方を教えました。

一次関数y=ax+bのグラフは切片がbでxが1増えたらa増える直線

という性質を使って書くのです。

 

しかし、1/3くらいの生徒はそもそも「関数のグラフとは何か」ということが分かっていません。

どんな関数であってもその関数の式を満たす点をひたすら打っていけばグラフが書けるということが分かっていないのです。

 

それも分かっていないのに、単にy=ax+bのグラフの書き方だけ覚えても何も面白くない。

地道に計算をしながらグラフを書く作業を繰り返していくうちに、様々な法則や性質に気づくから面白いし、定着もするんだと思います。

 

ちょっと文句のように書いてしまいましたが、こうやって「数学はやり方を覚えるもの」というイメージをつけさせたのは自分の責任だし、これからそのイメージを払拭することもできる立場にいる。

もっと地に足がついた思考がある授業をしたいですね。