みなさんこんばんは。
私は中学校で数学の教員をしています。
今日3年生にの計算について教えました。
みなさんはこんな問題覚えていますか。
を簡単にしなさい。
ちなみにとは二乗してになる正の数のことです。
つまり、を簡単にしなさい。とは
二乗してになる正の数を簡単にしなさい。
ということです。
答えを先に書くと
です。
なぜならを二乗してみますと
つまりは2乗して54になる正の数なので、ということです。
これを私の学校で使っている教科書ではどう求めているかというと
と求めています。
54を素因数分解しているんですね。
シンプルな表記でスッキリはしていますけど、求め方をこのように書くと
なぜそうなるのか?が分かり辛くないですか??
数学って「なぜそうなるのか?」が分かっていないと納得感が得られず、やらされ感が生まれて楽しくなくなると思うんですよね…
そこで、やっていることはほぼ同じですけど、求め方を次のように書いてはどうか?と提案します。
教科書の表記との違いは2つあります。
①素因数分解の結果をそれぞれの素因数にをつけたこと。
②素因数分解を累乗(2乗や3乗などのこと)の形で表さないこと。
①によって
「あ、の部分が3になって他のは計算できてになるんだな。」
というように、「なぜそうなるのか」の理由が分かりやすくなります。
また、②によって少し考えることを減らすことができます。
というのは、教科書のようにと書くと
「のうち2つの3だけがが外れて、1つの3だけがの中に残るんだな。」
という考える必要が出てきます。
とかけば、計算しなくても視覚的に
「は一つだけ残る」
と分かると思うんです。
教科書でははまとめてと書きましょう。と1年生のときから一貫して書いているので、この3年生ののところだけ、表記を変えるのは、良くないという考えはあるでしょうね。
でも、累乗の形で書くのはあくまでシンプルで便利だからっていうだけで、絶対累乗の形で書かなければならないというのは不自由だなって思います。
今日はの計算の方法について提案しました。
みなさんはどう思いますか??
ご一読ありがとうございました。