数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

なぜ私は部活動顧問を引き受けているのか。

 私は運動部顧問をしているが、顧問を引き受けている理由は、断わると周りの人から煙たがられそうで怖いからだ。決して積極的な気持ちではない。

 

 知らない方もいると思うが、実は教員に残業代はでない。その代わりに校長は教員に残業を命じることはできないという法律がある。だから、勤務時間外に行われる部活指導も命令されているわけではない。

ではなぜ勤務時間外の部活指導が法的に成立しているのか。それは…

 

「この残業は命令されているのではなく、教員自身が自主的にしたくてしているもの」と学校では解釈されているからだ。

 

実際、休日の部活指導においては、「勤務時間外ですが部活をさせてください」という旨の書類を作成し、校長に提出している。

 

 なんとも腹立たしい法の抜け方だと思うが、顧問を断ることもできるのに断っていないのも自分だし、部活を休みにするかどうかも顧問が決定できるのに、周りの空気を読んで部活をすると決定しているのも自分である。つまり、部活に対して文句もたくさんあるが、

自分で部活やりますと手をあげておいて、自分で部活に文句を言っているのも事実なのである。

 

そんなに嫌なら顧問断ればいいやんって言われても何も言い返せない。顧問を引き受けることによって、同僚、保護者、子どもからの白い目を気にしなくてもいいという恩恵を受けているのだから。