数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

授業に対話は必要か。

最近、授業に子ども同士の対話を取り入れることがよしとされている。

理由は、今の子どもたちが大人になったときの社会は予測困難で、答えのない問題に対して納得解を見つける必要があるからだ。

納得解を見つける手段として、他者と対話しながら協働することが有効だと考えられているのだ。

 

しかし、現実問題として入試がある。

子どもたちはテストの点数を上げるために勉強をしているし、それは授業の役割の1つだ。

対話はテストの点数を上げるためにも有効だというのだろうか?

そんなことはない。

一人で黙々と問題に取り組み、分からなくなったら解説を読み、それでも分からなかったら、友達や先生に相談する。

これをひたすら繰り返すのが一番有効だろう。

もし、「いや、対話した方がテストの点数も上がるよ」と言う人がいたら

「じゃあ、あなたが資格の勉強を始めるとしたら、テキストを読むよりも対話をするのですか?」

と聞きたい。