数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

私はどんな仕事に向いているだろうか

私はずっと「自分に向いている仕事は何か」を考えてきたが、近しい答えが出た。

私は

「一対一のやりとりで数学を理解させる仕事」

が向いていると思う。

 

最近、数学検定準1級の勉強を始めた。

とても楽しくて時間はあっという間に過ぎる。

「ああ、数学が好きだから教員になったんだったな」

と数学教員を志した理由を思い出した。

 

しかし、教員の仕事を面白いとは思わない。

生徒指導が多くて、数学と関わる時間が少ないからかと思っていたが、よく考えたら授業も楽しくない。

「自分は、数学の問題を解くのが好きなだけで、数学を教えるのは好きではないのか」

と思うようになっていた。

 

ところが昨日、生徒が

「この問題がイマイチ分からないので、教えてくれませんか?」

と私の所に来た。

これを教えたら

「え!これだけですか!めっちゃ簡単ですね!」

と喜んでくれて、

「あ、分かってもらえてめっちゃ嬉しいし、楽しい!やりがいがある!」

と高揚感があった。

 

この経験から

「自分は数学を教えること自体は好きだが、授業のように複数人に同時に教えるのは向いていない。個別に数学を教えるのなら向いているんだ」

と気づかされた。

教員を志した高校時代は、友達に数学を教えるのが楽しかったから、

「問題を解くだけでなく、数学を教えるのも好きなんだ」

と思っていた。

しかし、それは友達一人一人に教えていたからだったんですね。

性格が内向型の私は、授業のように大勢の人に対して教えるのは向いていなかったのです。

 

自分の向き不向きをより理解できました。

充実感のある仕事ができるように試行錯誤していきたい。