私は人生であまり小説を読んできませんでしたが、最近小説の魅力が分かり始めてきたので、面白そうな小説を見つけたら読むようにしています。
最近読んだ小説がこちら。
小説初心者の僕は知らなかったけど、小説界では不朽の名作だそう。
あらすじ(僕の解釈です)
死んで魂だけとなった僕は生前の記憶がない。
普通なら輪廻のサイクルによって生まれ変わるのだが、目の前に現れた天使プラプラによると、僕は生前に重大な罪を犯したので、輪廻のサイクルから外れているそう。
輪廻のサイクルに戻るためには、自殺を図った中学3年生の「小林誠」の体にホームステイをして、生前の罪を思い出す必要があるようだ。
別に生まれ変わりたいという気持ちもない僕だが、成り行きでホームステイが始まっていく…
この本を読んでみたいと思った理由は、元々「死んだらどうなるのか」ということに興味があったからです。
あらすじを読んで、作者の森絵都さんが死んだ後の世界をどう想像したかを知りたくなりました。
実際に読んでみると、死後の世界がどうこうではなく、
主人公の現実の世界の捉え方が変わっていく様子が分かりやすく描かれています。
ファンタジーのような設定ですが、起きる出来事は現実世界で日常のように起こっていることばかり。
「普段の出来事をどのように捉えるか」に人の幸せは左右されるのかな
と思わされました。
また、ほんのり「いつもお世話になっている人に感謝したい」という温かい気持ちになりました。
小説初心者の僕でも情景が分かりやすく頭に浮かんでくるし、考えさせられることも多くあって、大満足の小説でした。
森絵都さんの考えていることをもっと知りたくなったので、他の作品も読んでみたいですね。