数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

転職する勇気をもらえた話

みなさんこんばんは。

私は教員をしているのですが、このままずっと教員を続けていくのか分からない状態です。

(みんなそんなもんかもしれませんが)

転職をするのもいいなって思っているくらいで、「絶対転職したい!」と思っているわけでもありません。

教員は給料が安定していますし、福利厚生も充実しています。

同僚もみんな子どもとのコミュニケーションのプロなので、大人同士のコミュニケーションにも長けていて、働きやすいです。

 

気になるところといえば

・残業代が出ないこと

・休日に部活動があること

そしてこれは私だけの問題ですが

子どもと関わるのが楽しいと思えない。

(楽しいと思える努力をしていないと言われたら的を得ています。)

 

そもそもあんまり人に関心が湧かないところがあります。

そんなんなら教員にならんかったらよかったやん!って言われたらおっしゃる通りなんですけど、数学が好きだから数学の面白さを伝えられたらいいなと思ったんですよね。

 

でも、私は大人数に対して喋ったりするのは苦手なのです。

一対一で話し合いをしたりするのは好きなんですけどね。

私が数学教員になりたいと思ったのは、高校の時に同級生に数学を教えているときにやりがいを感じたからなのですが、よく考えたらそのときも1対1で教えていたから楽しいと思えていたんですね。

 

それに気づかず「数学を教えられるなら教員一択!」くらいの気持ちで教員になったのが浅はかでした。

教員にもメリットはたくさんあるのですが、どうしても

「もっと自分の得意を活かせる職業につけたらいいな」

という気持ちはあります。

 

前置きが長くなりましたが、ここからが転職する勇気をもらえた話。

隣の学校で働いている30後半の男性の先生が3月いっぱいで教員を退職するらしいのです。

(私もよくお世話になっている先生です)

しかも、その先生はかなり実力がある先生なので聞いたときは

「え!せっかく実力があるのにもったいなくない??」

と思いました。

それに、お子さんも二人いるので経済的に安定している教員を辞めるのはリスキーだとも思います。

 

辞める理由は分かりませんが、その先生の明るい性格から考えると、新しいことにチャレンジしたいと思ったからじゃないかな。

リスクを負って新しいことにチャレンジするのはかっこいいなと思います。

 

私は今28歳ですが、教員を辞めるかどうか迷っています。

その理由の一つは

「今更、自分のなりたい職業に転職するのは遅いんじゃないかな」

という思いでした。

20後半の転職なんて遅くない!と思う方もいるかもしれませんが、転職するなら当然ながら教員より条件がいい職業につきたいです。

でも、教員も条件はいい方。

教員を超える職業に就こうと思ったら、かなりの時間を投資して次の職場に適する能力をつけなければならない。

それはきっと10年くらいはかかるだろうと思い

「10年後は30後半か。それは流石に遅いかな」

と、自分の気持ちに蓋をしていました。

 

しかし、その先生は30後半で退職を決意。

しかも、その先生の実力からして転職しても上手く生きていけるんだろうなと思います。

その先生みたいに実力をつければ、10年後には自信をもって転職できるかもしれない。

 

実力をつけるためにできることは、短時間でいいから毎日コツコツと自己投資に時間を充てること。

そして、教員という今の仕事も試行錯誤しながらやれば、次の仕事にも役立つ力がつくはずなので、頑張りたい。

 

以上、転職する勇気をもらえた話でした。