数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

生徒にあれこれ文句を言う前に教員はどうなのか?

みなさんこんばんは。

私は中学校で教員をしているのですが、生徒に

「なんでもっとこうしないの??」

「なんでこんなことができないの??」

「賢くない行動するよなー」

と思うことが多々あります。

ですが、古代ギリシャの哲学者タレスはこう言ったらしい。

最も難しいことは自分を知ること。 最も簡単なことは他人に忠告をすること。」

 

これを思い出して、最近の自分は生徒に忠告するばかりになっていないかなと心配になりました。

自分はできていないことを平気で子どもに要求しているかもしれない…

自分はできていないことを子どもはできているかもしれない…

大人相手ならあえて言わないような忠告を、子どもだからって偉そうに忠告してしまっているかもしれない…

 

ということで、今日は子どもに言いたくなる忠告を挙げて、「じゃあ自分はどうか?」

と考えてみたいと思います。

 

子どもにしたくなる一つ目の忠告。

「余裕を持って授業の準備をしなさい」

授業の直前になってバタバタと授業準備をする子がいます。

それで間に合わない子もたくさんいる。

そういうときに「何が起こるか分からんのやから、余裕を持って授業の準備をしなさい」って忠告します。

でも、そんなことを言う僕は1日に1回くらいは授業に遅刻しています。

よくあるのが、授業の一分前に教室に入ったはいいものの、忘れ物をして職員室に戻って、結局授業に間に合わないパターン。

これも子どもに言うように余裕を持って準備をして5分前くらいには教室に入っていれば、忘れ物をするなどのハプニングがあっても時間に間に合うことができる。

「遅刻をしたり提出物の期限を守らないというのは、人の時間を大切にしていないってことやで」

とよく子どもに言いますけど、僕自身が子どもの時間を大切にしていないんですよね…

 

子どもにしたくなる忠告の二つ目。

「整理整頓をしなさい」

環境の乱れは頭や心の乱れってよく言いますよね。

実際、整理整頓ができない子は不安定な子が多い傾向にあると思います。

だから、よく「整理整頓をしなさい」と言うのですが、僕自身も整理整頓はできていません。

僕のデスクは物がないので、一見整っているように見えるのですが、ひとたび引き出しを開けたら、はさみやのり、ボールペン等が散乱しています…

そんな僕は整った字を書くのが苦手だし、会議のメモもぐちゃぐちゃで後から見返してもよく分からないメモになっています。

これは頭が乱れているからだと思う。

それに僕のメンタルが落ち込みやすいのは、環境が乱れているからかもしれない。

身なりを整えるというのもおろそかになっている。

子どものこと言えないな。

 

他にも自分はできていないけど、子どもには忠告していることって結構あります。

情けないなとも思うのですが、最後はポジティブに終わろうと思います。

 

野球の大谷選手のコーチは大谷選手みたいにホームランを打てるはずがないけど、大谷選手に忠告することは正しいはず。

例え自分はできていない忠告であっても、忠告する内容の正しさが揺らぐわけじゃない。

それに、人に忠告するからこそ自分もそうならないようにしようと努めることができるよね。

 

以上です。ご一読ありがとうございました。