みなさんこんばんは。
私は中学校で教員をしているのですが、去年の4月から初めて担任を持ち、今日が終了式。
無事1年間を終えることができました。
色々な思いがあって、自分でも整理できていないので、学んだことや感じたことの整理がてら、つらつらと今の思いを吐き出していきます。
まず、1年を終えて、子どもたちに言いたいことは
「なんやかんや無事でいてくれてありがとう!」
担任を始めたときはめちゃくちゃ不安で、1年間で誰か不登校になったり、僕が病んだりしないか心配でした。
でも、案外何とかなりましたね。
正直、安定したクラスとは言えず、騒がしいクラスにしてしまいましたが、この子たちじゃなかったら学級崩壊になっていたと思います。
頼りない担任だったけど、みんななんとか粘ってくれたな。
(まぁどこからが学級崩壊かは人によって違うので、もしかしたら崩壊していると思う先生もいたかもしれない)
案外なんとかなったのは、僕自身が「病気には絶対なりたくない!」と思い、対策をしたのはあります。
毎日ほぼ22時には寝て8時間程度の睡眠をとるように心がけました。
それは「担任をしながら不摂生な生活をしていると鬱になるだろうな」と思ったからです。
よく考えたら毎日22時に寝れるのってかなりホワイトな職場かもしれないな。
色々な人に学級経営をカバーしてもらったおかげで、健康で過ごせたのかな。
保護者にも感謝したい。
学校でいろんなトラブルがあって、不信感が募っている保護者もいたかもしれないけど、学校に任せてくれて助かった。
ここまでは感謝したいことを書いたけど、ここからは初担任をして学んだことを書いていこう。
まず、1つ目。
自分と他人は火星人と木星人ほど違うということ。
担任始めた最初の方は子どもたちに
「こんくらいできるだろう」
「この場合はこう考えるだろう」
とか色々勝手に期待していたけど、人には人の能力があるし、価値観も人それぞれでいい。
それが腑に落ち始めてからちょっと気持ちが楽になったな。
これは大人でも言えること。
よくよく考えたら、先生方も考えていることや興味は全く違うし、それぞれの価値観を尊重していた。
それは子どもも同じなのに、僕の考えを押し付けてしまったな…
でも、こうやって価値観を押し付けることの反省をしていると、「教育は価値観の押し付けにならないの?」とは思ってしまいます。
例えば、「給食は残さず食べなさい!」とかいうけど、それは「給食は残してもいい」という価値観を否定していることになるしな…
2つ目の学んだことは
話さないと信頼関係は生まれないということ。
私は人と話すことに苦手意識をもっており、子どもとの関わりも消極的でした。
その結果、何を言っても指導が入らなくなってしまいました。
事実を言っているんだから、信頼関係がなくても事実は事実として子どもは受け止めるだろうと勝手に期待していましたが、それは違った。
何を言うかより誰が言うかが大事!
同じことを言われても人によって受け取り方を変えるって人としてかっこ悪いなとか思っていたんですけど、それは僕の考え方であって、相手が「誰が言うかによって受け取り方を変える!」って思っているならそれでいいですもんね。
それに僕も親しい人に褒められるのと、たいして話したことない人に褒められるのでは受け取り方を変えますし。
かっこ悪いと思うかどうかは別として「人は誰に言われるかによって受け取り方を変える」というのは単なる事実です。
それを理解できるようになりました。
3つ目の学んだことは
自分の思い通りの学級にするためには、環境を整えることが一番大事ということ
うちのクラスはとにかくむちゃくちゃだった。
整理整頓はできず、ロッカーの中はぐちゃぐちゃ。
時間は守らない。
提出物は出さない。
ずっと口では「整理整頓しなさい」「時間を守りなさい」「提出物を出しなさい」とか言っていたけど、そんなもんは一時の応急処置みたいなもの。
しかも、信頼関係を作れなかったので、みんな右から左に流していました。
そうじゃなくて、「整理整頓をしたくなる仕組み」「時間を守りたくなる仕組み」「提出物を出したくなる仕組み」を作るのが一番だと思いました。
例えば、
朝の会で必ず整理整頓をする時間を持つ。
提出物を自動で管理してくれるアプリを導入する。
こんな感じでいちいち指導するんじゃなくて自分のさせたい行動をしやすいようにする仕組みをつくることが大切だと思ったので、色々テクニックを覚えていきたいな。
1年間担任をして色々学んで「担任をしてプラスなこともあったな」と思います。
(次もやりたいかと言われたら話は別だけど)
学級経営ではなくもっと授業に時間を使えるような雰囲気になればいいな。