数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

教員4年目が初めて学級経営の本を読んでみた。

みなさんこんばんは。

私は中学校で教員をして4年目です。

ある日隣のデスクの熱血先生から

「この本、読んでみな」

と一冊の本を渡されました。

それがこちら。

 

www.meijitosho.co.jp

 

「いかにも熱血な先生が読みそうな本だし、俺あんまり学級経営に興味ないし、いらないなー」

とか正直思ったけど、断る技量もなく、受け取りました。

そして、当然読みませんでした。

 

それから、半年ほど経ち、隣の熱血先生が転任することに。

いよいよ今日この読んでいない本を返さなければならない。

本を返すときに

「読んだ?」

とか聞かれて「読みました!」とか上手に嘘をつく自信もないので、昨日パラパラと読んでみることに。

最初は「読んだ」という事実さえ作れればいいや。くらいに思っていましたが、読んでみると、今までの4年間の経験が言語化されているようで、なかなか面白い。

結局1時間くらいはこの本を読んでいました。

 

前置きが長くなりましたが、今日はこの本を読んで「なるほど!」と思ったことを復習がてらつらつら書いていきます。

 

この本で一番「なるほど!」と思ったのは

子どもはわがまま。

自分を愛してくれる人の言うことを聞く。

ということ。

4年間ずっと「正論を言っているつもりなのに、僕の言うこと全然聞かねーなー」とか思っていたんですけど、

それは僕の子どもに対する愛がないからだったんだ!って腑に落ちました。

 

僕だったら僕に愛を持っていない人から何か言われても

「言っていることが自分の参考になるかどうか」

という基準で聞き入れますが、子どもはそうじゃないんですね。

一部、「その人が自分を愛してくれているかどうか」に関わらず、言われていることの意味を考える子どももいますが、傾向として、子どもはわがままな人が多いんだということが分かりました。

 

そして、今までは

「自分を愛してくれる人の言うことしか聞き入れない子どもの方がわがままでおかしい」

とか思っていましたが

そこに「子どもはわがままな傾向がある」という事実があるだけなのに、それを「おかしい」「正しくない」と勝手に解釈して、自分の正しさを押し付けていた自分は賢くなかったなと思います。

 

この本を読んで、学校の先生として働く以上は、子どもが好きかどうかに関わらず、子どもに関心を寄せた方が得なんだな、と分かりました。

別にビジネススマイルでも構わないし、子どもと話すときは笑うようにしよう。

子どもは作られた笑顔だということが分かるかもしれないけど、「全く子どもと近づく気がない笑わない人」よりは「作り笑顔でも近づこうとしている人」の方が好感は湧くだろうし。

 

4月から担任を持ったら今までの1.2倍くらいは子どもに話しかけるようにしよう。