数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

指導訪問でいつもモヤモヤすること

9月末に指導訪問を兼ねた授業参観がある。

指導訪問とは、市町村の教育長や事務所の指導主事など、お偉いさんが学校に来て、授業や子どもの様子を観察し、アドバイスをいただく日である。

 

学校が閉鎖的にならないために、指導訪問には価値があると思う。

しかし、私は指導訪問前はいつもモヤモヤする。

学校が普段やっていないことをするからだ

・普段は放ったらかしの掲示板を更新する。

・普段しないような凝った授業をする。

・その日だけ「来客があったらあいさつをしっかりするように!」と子どもに指導する。

等々。

普段の姿を見てもらってアドバイスをいただくことに意味があるのに、なぜ普段の姿を隠して背伸びをしようとするのか。

テスト前に一夜漬けする子どもと一緒ではないか。

取り繕うのは「悪いところを見られて、お偉いさんに指導されるのが嫌だ」と思っているからだろう。

しかし、ジタバタせずに自分たちの悪いところを受け入れて、ありのままを見てもらう方がかっこいいと思う。

 

ただ、指導訪問という「校外から見られる日」でもないと、「掲示板の更新」のような後回しにできることは着手しない。

緊急ではないけど大事なことをするきっかけになると思い、指導訪問を迎えればモヤモヤしないのかな。