数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

「二次方程式 x^2-10x+4=0を解け」の教え方が迷う。

二次方程式 x^2-10x+4=0を解け」のように、xの係数が偶数の二次方程式の解き方を教えるときはいつも迷う。

一般的には解の公式(https://edo-gr.com/20190917/)を使うのでしょうが、解の公式って計算が複雑になりがちなんですよね。

 

計算が複雑でないという点では、平方完成による解き方(平方完成と解の公式 | 教遊者)がいいでしょう。

しかし、子どもたちにとっては2パターンの解法を習得するより、計算が複雑になっても1パターンの解法を覚える方が簡単なんですかね。

平方完成の解き方はx^2の係数が1でないときは、少し複雑になるという欠点もありますからね…

ただ、高校1年生の二次関数の分野で、嫌というほど平方完成をしなければならないので、中学生のうちに慣れさせておくのも一つの手ですよね。

うーん、迷う。

 

また、xの係数が偶数の場合は、簡易版の解の公式(「b′」を使う解の公式の意味|数学|苦手解決Q&A|進研ゼミ高校講座)もあるんですよね。

通常の解の公式の数の部分がなくなったverなので、覚えるのにも苦労しません。

 

ただ、教室には通常の解の公式ですら満足に使えない子どもがいます。

そんな子がいるなかで、簡易版の公式を教えると、混乱してしまう子がいるでしょう。

そのリスクをとってまで教えることなのかなとも思います…

 

本音を言うと板書をするときに、わざわざ通常の解の公式で計算するのが嫌なので、平方完成か簡易版の解の公式で書きたいだけです(笑)

ではまた。