数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

僕が宿題を生徒に出したくない理由

みなさんこんばんは。

私は教員をしているのですが、今日は少しモヤッとすることがありました。

学年はじめなので1年間学年をどのように運営していくのかを話し合ったのですが、毎日学年からの宿題を生徒に課すことになったのです。

 

私は宿題をあまり生徒に出したいと思いません。

一番の理由は

宿題を出す理由が腑に落ちないからです。

宿題を出したい派の先生から聞く、宿題を出したい理由は

「生徒の学力を伸ばしたいから」

です。

学力を伸ばしたいのは私も同じなのですが、「なぜ生徒の学力を伸ばしたいのか」に学年の先生とズレがありました。

学年の先生方の考えは

「テストの点数を伸ばしたいから」

で、僕の考えは

「勉強を好きにさせたいから」

です。

 

学年の先生はテストの点数を伸ばしたいと言っていましたが、テストの点数を伸ばすことにどんなメリットがあると感じているんですかね。

一番に思いつくのは進路選択の幅が広がることでしょうか。

つまり受験のために勉強をするということです。

 

しかし、勉強の第一の目的が受験のためやテストのためというのはいかがなものかと思います。

まぁ現実は生徒は成績を上げたいというのが一番のモチベーションになっているでしょうけどね。

でも、人につけられる評価なんか気にして生きてほしくないなー。

勉強する理由はシンプルに「何かを知ることは楽しいから」であってほしいんですよね。

まぁ僕も生徒が楽しいと思う授業なんてできていないんですけど…

 

もう一つ宿題を出すことに反対の理由があります。

学校以外の時間をどのように使うかはその人の自由じゃん!!

家での時間を余暇時間に充てるのも、勉強の時間に充てるのもその人が決めればいい。

家で勉強を一切せずに受験を迎えて、受験に失敗したとしても、それはその人が選んだ道だと思うんです。

それに、家に帰って勉強漬けの毎日を送った人の方が素晴らしいのでしょうか。

それで受験に成功したとしても、勉強を嫌々していたのなら、幸せな学校生活を送ったと言えるのでしょうか。

 

色々書きましたが、言いたいのは「自由な時間に何をするかはその人が決めることであって、たとえ教員であっても介入するべきではないのではないか」ということです。

私が尊敬している先生の中にも宿題反対派はいるので、声に出さないだけで、おかしいと思っている人は多いのではないでしょうか。

意見があったらぜひコメントください。