数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

12÷0=∞だと思う方に見てほしい。

みなさんこんにちは。

今日は12÷0=∞について考えましょう。



 

12÷0を計算しなさいと言われたらどう考えますか?

「例えば12÷3だったら12を3つに分けることだから答えは4。ということは12÷0だったら12を0に分けることだから…無限大??」

と考えるは多いと思います。

しかし、割り算を「○○に分けること」ととらえてしまうと、例えば12÷1/3は12を\dfrac{1}{3}に分けることになり、「\dfrac{1}{3}に分けるってどういうことや?」ってなってしまいます。

 

そこで、割り算をこう考えましょう。

〇÷□は、□をかけて〇になる数である
例えば12÷3は3をかけて12になる数という意味です。

つまり、△\times 3=12の△に入る数です。

それは4ですね。

では、本題の12÷0にこの考え方をしてみます。

0をかけて12になる数。つまり

△\times 0=12の△に入る数です。

これは…

 

存在しません。

だってどんな数でも0をかけたら0になるから。

よって12÷0の答えは「存在しない」ということになります。

というか、そもそも0で割るということはできないのです。

 

ここでちょっと小話です。

では0÷0はどうなるのでしょうか。

0÷30÷100も0です。

だから0÷0=0なのでしょうか。

あるいは

3÷3100÷100も1です。

だから0÷0=1なのでしょうか。

 

これも上と同じように考えてみましょう。

0÷0は0をかけて0になる数です。

つまり△\times0=0の△に入る数です。

これは…

 

無数にあります。

△に5が入っても100が入っても0をかければ0になるからです。

 

このように、0で割るということはできないのですが、できない理由が二つあります。

1つ目は答えが存在しないから。

2つ目は答えが存在しすぎるから。(0÷0の場合)

 

これを最初に学んだとき、「1つの理論で二つの理由が説明できるのかっちょいいな!」と思ったのですが、皆さんはどう思われましたか?

 

今日は以上です。

ご一読ありがとうございました!