数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

ストレスケアのよくある勘違いを2つ紹介します。

みなさんこんにちは。

今日は精神科医のSidowさんの書かれた「ケーキ食べてジム行って映画見れば元気になれるって思ってた」から、私が心に残った文章を2つ紹介します。

 

 

この本はストレスケアに関するよくある思い込みに陥らないようにしてくれる本ですので、メンタルケアに苦労されている方は是非読んでみてください。

 

 

①新しいことをどんどん始めるのが得意な人、一つのことにじっくり取り組む人、それぞれに、それぞれの魅力があります。

この文は「気分を良くするには新しいことをどんどんやってみるべき!」という思い込みを無くしてくれます。

新しいことをすると気分転換になりますもんね。

しかし、新しいことをするのが好きな人はそれを勧めるでしょうが、それが苦手な人もいることを忘れてはいけません。

自閉症の一つの特徴として「一つのものにこだわる」というものがあります。

そういう人が無理して新しいことにどんどんチャレンジしようとしていると、「ありのままの自分の方が特性を活かせるのにな」って僕は思ってしまいます。

そして、別に自閉症と診断されていなくても、人はみな多かれ少なかれ「一つのものにこだわる」という習性は持っているはず。

程度によって「自閉症」というラベルがつくだけ。

だから、自閉症と診断されていなくても、自分は一つのものを突き詰める方が好きだなと思うなら、無理に新しいことにチャレンジしなくていいということが腑に落ちました。

 

②普段できていたことができなくなるのは、思っている以上に精神的なダメージになります。

この文は「気分が落ち込んでいるときには、気晴らしをした方がいい」という思い込みに待ったをかけてくれます。

気分が落ち込んでいるときに無理して今まで楽しめていたことをすると、「今まで楽しめていたことができない自分」に気づいて自己嫌悪に陥ってしまう場合があります。

これは特にうつ状態の人が身近にいる場合に気を付けなければなりません。

つい、良かれと思って「気晴らしにカラオケでもいこ」というのが相手をさらに落ち込ませてしまう原因になりかねないのです。

ああ、怖い…

うつ状態の人が何をすればいいかは素人が勝手に判断するのではなく、専門家に聞くのが一番だと思いました。

 

この本を読んで、ストレス解消に関する思い込みから少し抜けることができました。

ただ、よくあるストレス解消に関する通説が効果的な場合もありますので、自分の特性やそのときの状況にあったストレス解消法を一生に渡って考えて、自己理解を深めることが大切だと思いました!

メンタルが弱っている人、周りにメンタルが弱っている人がいる人にはぴったりの内容になっている本ですので、ぜひ読んでみてください!