数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

人生の正体はこれ。

みなさんこんにちは。

今日は僧侶である草薙龍俊さんの書かれた「反応しない練習」から「人間の人生の正体」を紹介します。

人間の人生は次の3つのステップを繰り返しているんですって。

(本では5つのステップがありますが、私自身が分かりやすいように3,4,5のステップを1つにしました)

 

 

 

①”求める心”がある

"求める心"とは「求めつづけて、いつまでも渇いている、満たされない心」のことです。

仏教の世界ではこれを"渇愛"と表現するそう。

心とはそもそもそういうものなのだとか。

この事実を受け入れる(肯定的に諦める)ことが心を満たす第一歩になる。

この"求める心"が発生すると次のステップに移ります。

 

②"七つの欲求"が生まれる

七つの欲求とは

①生存欲(生きたい)

②睡眠欲

③食欲

④性欲

⑤怠惰欲(ラクをしたい)

⑥感楽欲(音やビジュアルなど感覚の快楽を味わいたい)

⑦承認欲(認められたい)

です。

これらの欲求は間違いなく自分の中にもあります。

そしてこの欲求に突き動かされて、次のステップに。

 

③反応して快か不快を得る

反応には「欲求を満たす喜び」か「欲求がかなわない不満」のどちらかが生まれます。

例えば、ゲームで快感が得られるのは、光や音の刺激に"反応"して感楽欲が満たされるからです。

それに対して、人に嫌なことを言われて怒りが生まれるのは、相手の発言に"反応"して承認欲が満たされないからです。

 

おわりに

①"求める心"があり、②七つの欲求が生まれ、③反応して快か不快を得る

これを繰り返しているのが人間の人生だというは、シンプルだし実感も伴う説明です。

この本のタイトルは「反応しない練習」です。

「むやみに"反応"しないことで不快を無くしていくこと」を目指しています。

仏教は禁欲のイメージがあるので以外ですが、反応して快を得られることについては問題ないそう。

「快を増やして不快を減らす」という目的のために反応を利用するのは合理的からね。

この考えに救われました。

私はこの本をかなり気に入っていますが、それは「快を増やして不快を減らす」ためにとても合理的な考えを紹介してくれているからです。

まずは、自分が日々反応していることに気づくことから始めたい!

みなさんもぜひ読んでみてくださいね。