数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

フロー状態に入るための8つの条件

みなさんこんにちは!

 

今日はDaiGoさんの書かれた「好きをお金に変える心理学」に書かれていたことを僕の感想も含めて書いていきます。

 

今日の内容は

フロー状態に入る方法をが知りたい人

にオススメです!

 

 

 

そもそもフロー状態って何?

 

フロー状態とは心理学者のミハイ・チクセントミハイが提唱した概念で、ある物事に取り組んでいるときに、完全にそのことにのめり込み、集中している状態のことをいいます。

 

例えば

・漫画を読んでいたら、あっという間に1,2時間経っていた

・ゲームをしていたらいつの間にか夜になっていた

など、没頭しすぎて時間がたつのを忘れてしまうような状態がフロー状態です。

 

(フローは英語で流れるという意味なので、あっという間に時間が流れるから「フロー」というのかな)

 

うつ伏せで本を読む人のイラスト(男性)

 

黒子のバスケという漫画では

「青峰がゾーンに入った…もうアイツをとめれねぇ…」

とか言って、フローをゾーンと言ったりもしますねー

 

僕の場合は、ネット将棋をしているとよくフロー状態に入ります。

気づいたら深夜になっていたなんてことも…

 

フロー状態ってその最中は深い集中状態に入っていて、高いパフォーマンスを発揮していて心地がいいです。

また、フロー状態が切れた後も充実感や達成感があって、気持ちがいいですよね。

 

みなさんがフロー状態に入るのはどんなときですか??

 

フロー状態に入る8つの条件

では、このフロー状態に入るにはどうすればいいのでしょう??

 

この本では「人がフロー状態に入りやすい条件」として次の8つが書かれていました。

 

1.明確な目的

2.集中

3.自意識の低下

4.時間の歪み

5.レスポンスの速さ

6.適度な難易度

7.自分で状況をコントロールしている感覚

8.活動自体に価値を見出すことが出来る

9.他人に妨害されない環境

 

1.明確な目的

 

何のためにそれをやっているのかという明確な目的がわかっていること。なおかつ、その目的を実現するための手段や達成したときにどういう成果がでるか予想できているとき、人はフロー状態に入りやすくなります。

 

モチベーションを上げる方法が書かれている本ではよく

「なぜそれをやるのかを明確にして紙に書いて張っておこう!」

というアドバイスが書かれています。

 

「なぜそれをやるか」が分かっているとモチベーションが上がるだけでなく、フロー状態に入りやすくなるんですね。

 

やる気に燃える人のイラスト(男性)

 

この気持ちはよく分かる。

 

僕は自分が納得していないことをすることにとてもストレスを感じます。

 

僕は教員をしているのですが

「土日も部活してください」

とか言われたら、「なんで休日にそんなことせなあかんねん」と思うし、部活中も全然集中できません。

 

ですが

「授業力の向上のために研究会しよう!」

と言われたら集中してできると思います。

 

授業は部活と違って教員の本来の仕事ですし、子どもたちが楽しく数学を学ぶためにどうすればいいかを考えることには価値があると思うからです。

 

2.集中

 

選択と集中」という言葉があるように、たくさんの物事の中からそのことを選択し、時間やお金などを集中してもいいと思えるものであるということです。

 

時間とお金を費やしてもいいと思えるほど価値を感じることかどうか。

 

僕は職員会議が苦手です。

 

資料を各自読めば済むようなことをみんなで集まって時間をかけることに価値を感じないからです。

 

逆にプログラミングの勉強とかなら時間とお金をかけてでもやりたいって思えます。

 

3.自意識の低下

 

簡単にいえば、我を忘れた状態になるということです。

 

私は、数学をしているときに我を忘れているなって思います。

 

数学をしているときは「自分がどのように見られているか」とか気にせずに、めちゃくちゃ変な姿勢で問題を解いてしまいます。

 

ヘッドホンをして勉強をする人のイラスト(男性)

 

4.時間の歪み

 

同じ1時間のはずなのに、Aをしているときは長く感じて、Bをしているときは短く感じる。これが時間の歪み。

 

僕にとってはネット将棋をしているときは圧倒的に時間がたつのが速く感じます。

 

「20分くらいやったかな」と思ったら1時間やっていたなんていうことはしょっちゅうあります。

 

逆に大人数の飲み会にいったときなんかは最悪。

 

めちゃくちゃ時間が長く感じて、「はよ終わんないかなー」ってずっと思っています。

 

5.レスポンスの速さ

 

レスポンスの速さとは、行ったアクションに対する反応の明快さです。

 

これはRPGゲームでよくある仕掛けです。

 

ラスボスを倒す前、「雑魚キャラを倒すとすぐに経験値がもらえる」「中ボスを倒すとすぐに次のステージのアイテムがもらえる」というようにデザインされていますね。

 

僕が子どもの頃、ゲームにハマってフロー状態になっていたのは、こういう仕掛けがあったからなんですね~

 

ゲーム画面のイラスト

 

6.適度な難易度

 

適切な難易度とは、あなたが取り組んでいる物事が難しすぎず、かといって易しすぎないレベルであること。

 

これもゲームでよくあるやつ。

 

敵が弱すぎても退屈でつまらないし、敵が強すぎても萎えてしまう。

 

ちょうどいい倒せるかどうかギリギリくらいの相手が燃えるんですよね~

 

では、どれくらいの難易度が適切かというと、

「既知のものが半分、未知のものが半分という状態のとき人は最も高い学習効果をあげる」

そうです。

 

子どもたちに数学の課題を与えるときは、「分かる半分、分からない半分」の課題を与えると子どもたちは集中するのかなーと思いました。

 

壁を乗り越える人のイラスト(男性)

 

7.自分で状況をコントロールしている感覚

 

これは文字通り、自分が取り組んでいる物事の状況を正確に把握し、その物事を自分が望む方向にコントロールできていると感じている状態のことをいいます。

 

僕は転職に関する本をよく読みます。

 

適職の基準として「自分の裁量があるか」という基準が書かれていることが多いです。

 

たしかに、仕事において自分の裁量があるかどうかは大切。

 

色々工夫を凝らすことが出来るので、楽しみを見出せますよね。

 

音楽を聴きながら仕事をする人のイラスト(男性)

 

教員の仕事はかなり自分の裁量があります。

 

授業や学級経営なんかは本当に担任の先生によってやり方が違います。

(その分、実力差が出やすいという欠点もありますが)

 

人から指図されながらロボットのように仕事をするよりは、自分で自分のやり方を決目られる方がやる気が出ますよね。

 

8.活動自体に価値を、見出すことができる

 

これは活動の結果として得られる報酬が目当てではなく、活動自体に価値を感じて取り組んでいるということです。

 

私はプログラミングの勉強にハマっているのですが、よくフロー状態に入れます。

 

その理由の一つが、プログラムを書いている時間そのものが楽しいからです。

 

「プログラミングを学んで将来のスキルアップできればな」

という下心もあるのですが、例え明日から

「プログラミングの仕事はなくなりました!もうプログラムの勉強は役に立ちません!」

と言われても

「まっ、いっか。プログラミング楽しかったし。」

と思えます。

 

こんな風にその活動自体に価値を感じているかどうかは人生を楽しむうえで、フローに入る上で大切なことですよね。

 

終わりに

 

いかかでしたか?

 

フローに入る条件を8つ書きました。

 

フローに入る条件ってたくさんあって、全てを満たすことは難しいと思われたかもしれません。

 

しかし、「今やっている活動で当てはまっていない条件は何かな?」と考えて一つ一つの条件を満たしていく作業はきっと楽しいなと僕は思っています。

 

仕事に限らず、人生のあらゆる活動でフロー状態に入る工夫をしていきたいな。

 

ご一読ありがとうございました!