数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

6x^2÷3xyの最も多い誤答は?

今日の計算練習の○つけをしていて興味深い誤答が見られた。

6x^2÷3xyで6人中3人が2xyと答えたのだ。

半分が同じ間違えをするということは、これはよくある誤答なのであろう。

この誤答が起こる理由は6x^2÷3xyを見て、(6x^2÷3x)yと解釈しているからに違いない。

これは-5+2=-7という誤答とよく似ている。

子どもたちは「何を何で割っているのか」「何に何を足しているのか」を大して意識していないのかもしれない。

また、-3^2=9などという誤答もよくあるが、これも全て、

「数式を見て何を計算しなさいと言われているのかが分かっていない」

ことが原因で起こる誤答である。

計算が苦手といっている子どもたちは本当に計算が苦手なのだろうか。

もしかしたら、何を計算しなさいと言われているのかが分かっていない、つまり問題の意味が分かっていないだけで、それが分かれば計算自体はできるのかもしれない。