数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

自分は数学検定準1級と1級どっちを受けたいのか

 最近は数学から離れていたが、昨日久々に数学をしたらとても楽しかった。

 自然と深く集中することができて、あっという間に一時間がたち、「仕事の役に立つ」とかそんな条件付きでなく、純粋に数学を楽しんでいた学生時代を思い出した。

 そこで、また数学を学ぼうと思ったが、目標があるとさらに勉強が楽しくなると考え、数学検定の準1級か1級を目指したい。

 どちらを受けようかがまだ決まっていないので、今回は、自分が数検準1級と1級のどちらを受けたいのかを考えていきたい。

数検準1級について

 準1級は高校卒業レベルである。

 高校のときは数学ばかり勉強していたので、当時の自分なら準1級は合格できただろう。

 しかし、今は高校の範囲の内容もかなり忘れてしまった。

 昨日なんて、部分積分のやり方が頭から抜けていることが分かり、本当に悲しくなった(笑)

 だから、もう一度高校の内容を思い出すという意味で、準1級から受験するというのは魅力的だ。

 しかし、私はビビっている。

 不合格になって、「あなたは2級レベルです」と明らかされることに(笑)

 数学が得意なことは、自分で自分に誇りを持てていることの一つだ。

 だから、流石に「2級(高2)レベルの数学力です」と言われると自尊心が傷つきそうだ(笑)

 さらに、今は中学校で教えているが、行く行くは高校で教えたいので、準1級不合格だと「こんなんで高校数学を教えられない」となってしまう。

 

数検1級について

 1級は大学レベルである。

 実は大学のときに1級を受けたことがある。

 そのときは手も足も出ず、当然不合格だった。

 今は、そのときよりも数学を忘れているし、教員をしながらの勉強になるので、合格するのは厳しい道のりになるし、時間もかかるだろう。

 しかし、だからこそやりがいはある。

 数検1級をとることができたら、自分にも自信を持つことができそうだ。

 また、1級の内容は今まで一度も触れてこなかった内容もたくさんある。

 だから、時間はかかるだろうが、新しい分野の勉強なので、ワクワクして、楽しく勉強ができるだろう。

 

おわりに

 準1級と1級それぞれについて自分が感じていることを書いてきた。

 2つをまとめて考えると、今は準1級を受けても合格する実力もないので、まずは準1級の合格を目指して勉強して、合格できたら1級を目指すのが無難だろう。

 ただ、一番の目的は数学の勉強を楽しむことだ。

 数検を受けるのも数学の勉強をより楽しむための手段の一つでしかない。

 だから、あまり数検にこだわりすぎず、自分の気が赴くままにコツコツ数学の勉強を継続して、そのときの数学力を測るという意味で数検を使うくらいでいいのかもしれない。