私は中学校で教員をしているのですが、昨日は卒業式でした!
卒業式におこる先生あるあるを発表します。
「先生、写真一緒にとってください!」って言われるかどうかで子どもから慕われていたかどうかが分かる(笑)
私は誰からも「写真とってください!」って言われませんでした!!
ちょっと寂しい(笑)
去年までは「写真撮ってくださいとか言われるのめんどくさいな」とか思っていたのに。
一年の間に子どもに対する心境が変化したのか、承認欲求が強くなったのか…
さて、「一緒に写真を撮ってください!」はなかったですが、めっちゃ嬉しいことがありました!
ある卒業生から
「昨日授業でやった数学ゲーム対決を今もう一回チャレンジさせてください!」
と言われたのです!
卒業式の前日は最後の数学の授業だったので、「なんか楽しいことするかー」と思い、ニムという数学ゲームを思いつきでしてみました。
ルールもシンプルで、大層なゲームではないのですが、卒業式前日でテンションが上がっているのもあって、めっちゃ盛り上がっていました。
「僕がラスボスです。僕を倒せるまで友達同士で練習して、上達したらこのラスボスを倒しに来てー」
とだけ言って放っておいたら、何人か「ラスボスを倒せそうです!」と言って挑戦しにきてくれました。
でも僕は必勝法を知っているので、勝てるわけがないのです(笑)(性格悪い)
しかも、この必勝法を理解するには高校で習う二進数の知識が必要。
当然、全員僕に負けて
「僕に勝つには、高校の数学の知識が必要ですので、高校の勉強も頑張ってね」
とかエールなのか煽っているのかよく分からないメッセージで最後の授業を終えました。
ところが、昨日の卒業式の日。
ある生徒が
「昨日のゲームもう一回チャレンジさせてください!」
と対決を申し込んできました。
聞いたところ
昨日の夜、一人で二役をしながら、必勝法を考えていたそう。僕に勝つために。
これを聞いただけで
「そんなに昨日のゲーム楽しんでくれたんだ」
「あの授業でこの子の数学に対する知的好奇心を高めることができたんだ」
と嬉しくなったのですが、さらに嬉しいことが。
その場で対戦してみました。
なんと
僕に勝ったのです!
その子も必勝法が分かったのです。
(お互い必勝法を持っている場合、最初に先攻後攻を決める権利を持つ人が勝ちます)
しかも、ネットで調べたとかじゃなくて自分で研究して必勝法に気づいたのだとか。すごすぎるし、嬉しすぎる😂
その子も勝ててとても嬉しそうに笑っていました。
「二進数の知識がないのに気付けるはずがない」
と思ったので
「どうやって考えたん?」
って聞いてみると、説明してくれたのですが、二進数の方法とは全く違う方法でした。
説明聞いていてめちゃくちゃ面白かった!
生徒の数学魂に火をつけることができて嬉しい!
「二進数知らないと必勝法に気づけるはずがない」と思い込んでいた自分はまだまだ勉強不足だし、生徒の可能性を甘く見てしまっていたな。
この子はここまで数学力を伸ばしていたんだな。
卒業式で「写真撮ってください」ではなく「数学しましょう」って話しかけてくれるってことは僕は数学が好きすぎるキャラになっているのかな。だとしたら嬉しいな。
とか色々な思いが駆け巡った卒業でした。