数学教員の一人議論

とある数学教員が頭の中の一人議論を形にします。

読書はスキマ時間にするべき科学的理由を3つ紹介します。

みなさんこんにちは。

今日は精神科医の樺沢紫苑先生の書かれた本「読書脳」(サンマーク出版)から

読書はスキマ時間にするべき科学的理由を3つ紹介します。

 

 

読書脳 | サンマーク出版

 

この主張の面白いところは

「スキマ時間にしか読書ができる時間がないから仕方なくスキマ時間に読書をする」

のではなく

「あえてスキマ時間に読書をしよう」

と言っているところです。

読書をスキマ時間にするべき科学的な理由は次の3つです。

①制限時間を決めると集中力が上がるから

何か物事を行う場合、制限時間を決めると集中力がアップし、脳が高いパフォーマンスを発揮する

みなさんは時間に追われたことでものすごく集中できた経験ってありませんか?

例えば「今日中に終わらせなければならない仕事があるのに、もう定時の20分前…」

こんなときって周りの声が聞こえなくなるほど集中して、仕事に取り組めたりしますよね。

このように、人は時間に追われると集中力を発揮します。

特に

間に合うかどうかギリギリの課題にはより高い集中力を発揮するそうです。

これを使って、例えば

「電車通勤中のスキマ時間15分で30ページ読む!」

と目標を決めると、集中力がアップして本の内容がより定着します。

②「初頭努力」と「終末努力」で集中力が上がるから

「初頭努力」は簡単に言うと、物事に取り掛かった最初は「さぁやるぞ」と集中力がアップすること。

「終末努力」は物事が終了する直前に「ラストスパートだ!」と集中力がアップすることです。

テストなんかでよくありますよね。

「始め!」と言われた直後は鉛筆の「カタカタ」という音で教室がいっぱいですが、その後みんな鉛筆が止まっている。

「あと5分です」と言われると、また「カタカタ」と鉛筆の音が鳴り出す。

この「初頭努力」と「終末努力」は5分ずつ起こるそうです。

だから

60分連続で読書するより、15分のスキマ時間で読書をした方が、「初頭努力」と「終末努力」によって集中できている時間の割合を大きくできるということです。

③人間が高い集中力を維持できる時間が15分だから

高い集中力が維持できる限界が15分。

普通の集中力が維持できる限界が45分。

「45分」の間、少し休憩をはさめば、90分の集中も可能です。

たしかに、小学校の授業は45分だし、大学の授業も90分に設定されていますね。

高い集中力を維持して本の内容を記憶するためにはスキマ時間の15分が最適であるということですね。

 

以上で「読書はスキマ時間にするべき理由」の解説を終わります。

日常にある15分程度のスキマ時間って何がありますかね。

「外食時の料理の提供待ち時間」「通勤の時間」「お風呂に浸かっている時間」などでしょうか。

「就寝の90分前に40℃のお湯に15分浸かると睡眠の質が良くなる」と聞いたことがあるので、お風呂に浸かっている15分で読書をすると「本の内容も記憶しやすい」「睡眠の質も上がる」で一石二鳥だと思いました。

ご一読ありがとうございました。