この記事では次の問題を解説します。
3次方程式の1つの解がであるとき,実数a,bの値を求めよ。
早速解説していきましょう。
まずを解にもつなら共役な複素数も解になります。
なぜなら
ならば
\begin{align}\overline{(2+i)^3+a(2+i)^2+b(2+i)+10}&=\overline{0}\\\overline{(2+i)^3}+\overline{a(2+i)^2}+\overline{b(2+i)}+\overline{10}&=0\\(\overline{2+i})^3+\overline{a}(\overline{2+i})^2+\overline{b}(\overline{2+i})+10&=0\\(2-i)^3+a(2-i)^2+b(2-i)+10&=0\end{align}
だからです。
つまり与えられた方程式の左辺は因数定理より
つまりを因数にもちます。
これは
「をで割ると
商が,余りがになるが
余りが0になる」
ということです。
よって
これを解いて
である。
解説は以上です。
かっこをつけて因数定理を用いましたが、普通にを与えられた方程式の左辺に代入して実部と虚部の係数比較をする方が良かった気がしてきました。
でもかっこよく解きたくなるんですよね笑
ご一読ありがとうございました。