みなさんこんにちは。
私は中学校で教員をしています。
最近は3年生で二次方程式を教えているのですが、みなさんは方程式って覚えていますか?
例えばこんなのです。
方程式を解きなさい。
これは「に何を代入すれば左辺と右辺が一致するか」を答えなさいということです。
これは3ですね。なので。
でももう一つあります。
それが-3です。ですからね。
というわけで、方程式の答え(解)は3と-3です。
それでは次の方程式の解は求められますか?
です。
この方程式を解くことを日本語に訳すと
「を2乗すると16になります。は何ですか?」
です。
が2乗して16になるということは、は4か-4でなくてはなりません。
になるは
になるは
です。
よってこの方程式の解はです。
さて今日の本題の方程式がこれです。
です。
これは教科書での解き方はこうなります。
(は2乗して6になる正の数です)
左辺の-5を右辺に移項して
です。
この解き方も大切です。
システマチックですし、やり方を覚えれば簡単ですからね。
でもこの方法しか練習していなかったら
そもそもが6になるを探しているという方程式の解のもともとの意味を忘れてしまうのではないかと心配になります。
なんかが魔法のようにでてきて、生徒が「これが何を意味しているかよく分からないけど、丸もらえるしいっか。」となってしまうと空しいなって思うんです。
そこで、次のような解法を提案します。
目算法です。
先ほど、方程式を解くときに「何を2乗したら9になるかな?3か。」と考えましたよね?
これが目算法です。
つまり、「に何を代入したらになるかな?」と考えるということです。
難しく思えるかもしれません。
しかも、実際難しいです。
1,2,3…のような整数ではダメだからです。
しかし、「整数でないということはという形になるのかな?」と予想をつけると簡単です。
(まぁ、こういう形になると予想をつけるのは初見じゃ思いつかないですけどね)
さて、やっていきましょう。
まず、が6になるということはがになる必要があります。
ですからね。
そうなるとは
が含まれていて、かつ-5を消せるような数です。
そんな数はです。
実際をに代入すると
です。
5を入れると-5と合わさって0になって-5を消せるのですね。
初めてこうやって考えると難しいかもしれませんが、少し問題を解けばすぐ慣れますし
何より方程式の解の意味に沿って考えているので、答えに納得感があります!
この解法はどうでしょうか?
「こうやって教えたいなー。でも異端すぎるかなー」
とモヤモヤしております。
ご意見あればコメントしてくださると嬉しいです。
ご一読ありがとうございました!